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猫には三種類あり、虫を好くのをムコ、魚を好くのをサコ、鼠を好くのをネコというらしい(阿佐田哲也著「麻雀放浪記(一)」より)
9月中旬 - 日記 2011/09/19(Mon.)
 ルイス・キャロルなんて最近初めて読んだ。先に「鏡の国のアリス」を
読んで、次にその前に書かれたと知った「不思議の国のアリス」を読んだ。
この二冊にはお話の所々で割と長い詩が出てきて特徴的。
「不思議の~」でその面白いのは、
「ちょっと立って、<あれはぐうたら者の声>を暗誦してごらん」とグリフォン (中略) 「ちがうなあ、おれの子供の頃うたったのと」グリフォンがいった。 (矢川澄子:訳;ルイス・キャロル:著「不思議の国のアリス」より)
グリフォンはアリスに詩を暗誦させようとするけど、アリスは自然自然と 全く違う、きっとアリスがその場で作った詩を読んでしまう。 (もちろんルイス・キャロルの作に決まってるけれど。) とにかく、物語世界の中でそのようにして詩を提示してしまう。そのやり方が 斬新だった。さすがに二作目の「鏡の~」ではその手は使わなかったが。 海の波は押しては引いて 足の先を濡らしてっては引いて 彼女は砂の上に座っていた 「彼女は何してたと思う?」 ─数分間の沈黙 「アリスは自分の足の爪を切ってたんだ」 「評判はいいよ」とは客観風評判で 「私は良いと思わないけどな」とは主観的事実。 レジで小銭を出すのがあんまり遅いのは軽犯罪じゃなかったっけ。誰か、 彼女に「サイフの中の小銭を一旦、適当に全部くらいレジの上に出して みて、そこから百円玉を探したらどうでしょうか?」とアドバイス してやるべきだ。それと小銭入れの中に一緒にレシートを入れないように。 海と空は似てる。 どちらも港から渡るものだし。 「海は空っぽ」 英文法の勉強として、元が英語(あるいはドイツ語やフランス語でも)で 書かれてた本の下手な和訳本を読む、というのはどうだろう。下手な和訳と は即ち、次のような考えが可能となる文のことである。ある表現を読んで 「なるほど、コレは"this kind of"の直訳だな」と考えるのだ。日本語で 考えていたのだから「でもココは『このような』とした方が、日本語は自然 だろう」とか考える。そうしたら今度から『このような』の英訳として "this kind of"という候補が得られる。

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