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「それに、あたしは、おねだりが下手なの」(阿佐田哲也著「麻雀放浪記(三)」より)
電車を降りてから改札口まで 2011/11/19(Sat.)
県の美味しい名産品を聞かれて、牛肉かラーメンくらいしか言えない県はきっと
悪い県だ。誰の心にも印象を植えつけないから。
各予備校はそれぞれ独自に、学年別あるいは目標とする大学別の模試を作っている。
解答付き解説書まで配るから値段が高くなるのも仕方が無いのだ。しかし、
受験者は解説を細かく読むだろうか。読むのだろうか。私は読まなかった。
勉強の出来ないものは自分の、採点されて返って来た解答用紙だって見たくない
のだ。しかしながら先日、その模試の解説を書くことになった。自分みたいな人
に文章を書かせるのか、この予備校は。好きで文を書くことはよくある。
(先日ネットで読んだ話なのですが、自分の手で書くときは左脳が、キーボード
を使って、丁度今のようにタイピングするときは右脳が働くんだそうです。
しかし、右脳と左脳でそんなに機能が違うんでしょうか。右脳は左脳のバックアップ
として使えばいいのに)お金の為に文を書くという経験は生まれて初めてで
良くも苦い経験をしたわけです。まさか、そのまま書いた文章が載られるわけ
もなかったのですが。
どんなことを書いたのか。
あまり興味もないでしょうから、概要だけ書くと、科学だろうが哲学だろうが
正しい姿勢とは全ての可能性を考慮することであり、これが基本的な手段で
ある。分母が0になる可能性があるならば「場合分け」を使わなければいけないし
「相加平均と相乗平均の関係」を知ってるからといってもやはり、最小最大を
考えるには関数と見て微分するのが一番謙虚であり、着実なやり方なのだ。
とかなんとかそんなコトを書いた覚えがあります。原稿を手渡し、相手は
紙を開きもせず、私に帰るようにいいました。

いっそ狂えれば、この苦しみから抜け出せるのでしょう?なんと楽なことでしょう
か。と晩年の、モーツァルトだっけ、ベートーヴェンだっけ。そこらへんの
音楽家が言ってました。

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