私の豊富な人間観察で分かったことだが、この学校に多くいるのは 家は金持ちだが本人が使える金は制限されており、庶民的な金銭感覚 が身に付いているものである.次に多いのは家も別に金持ちでない 本当の庶民で、家も金持ちで本人も多くお金が使えるという人は 結構少ない.ちなみに全部親の金で車を所有しているという早稲田の 人を知っているが、そんな人はこの学校には見たことがない. 工学部に通っているある友人は生活に必要な分はすべて親からもらっている ので、そういう人間はアルバイトなんかをせず、何か欲しいものがあった 場合に数ヶ月だけアルバイトをするというやり方をとっている. 医学部のある友人はバイトを一切せず、制限されたお金の内食費を 削ることで好きなゲームを買っている.彼は自転車も家にテレビも無い. しかし彼はほとんど毎日スーパーで3割引で買ったお寿司だけを食べて 生きているという.単純に食べる量が少ないのだ. またある人はカロリーメイトを主食とし、コーヒーとタバコで食欲を ごまかしているらしい.しかしそれはもう、生きていると言えるのだろうか. ここはクーラーが効きすぎていて、指先の感覚が半分失われている. 半分、というのは程度の問題ではなくて、皮膚を占める面積の問題である. そんな状態で三人麻雀を打っていた.三回やって二回負けた.三人で やる勝負なのだから、三回やって一回勝てば順当なのである. 私は手が遅くてもできるだけ高い手を狙っていくので、当たれば重い. 結果として三万円勝った. 不明瞭な収入で何を買おうか考えているのである.
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