日記「芦」

純粋数学ほど役に立たぬものはあるまい。 - 『数学者の言葉では』(藤原正彦著) ヒヨコの雄雌を分けてみたり 2010/11/07(Sun.)
生まれたばかりのヒヨコの雌雄判別(初生雛鑑別)について


商業目的におけるヒヨコは雌を鶏卵用、雄を食肉用或いは
屠殺とする為に雌雄の判別が必要となる。

・羽性鑑別
 羽の成長速度は伴性遺伝に拠る事を利用する。
速羽性の雄と、遅羽性の雌とが交配したその仔は、雄の場合
遅羽性が備わり下の羽は上の羽に比べて短く端が揃っている。
雌の場合、速羽性が備わり、下の羽のが長く端は揃わない。

・羽色鑑別
 羽毛色もまた伴性遺伝に拠る。
また、茶色の鶏のほとんどはヒヨコの時に雄なら黄色、雌なら
茶色である。背にラインが入っている茶色の個体は雄なら三本、
雌なら二本である。

・肛門鑑別
肛門(総排泄腔)の腹側に小突起が有れば雄で無ければ雌である。
小突起があると想定される箇所と反対側に、肛門を指で引き、
次に腹部を軽く引くと、確認できる。

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産まれて四から六週後に第二次性徴が顕れる。
「羽性鑑別」と「羽色鑑別」はしかるべき遺伝子を持つ親を用意
する必要があり、「肛門鑑別」は一般に難しいのに対して第二次
性徴は素人目にも明らかな為、鑑別師が用意できない孵化場では
こちらを使用することもある。

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