日記「芦」

Profanity (to the God) is the one language that all programmers understand. 10月 - 日記 2010/12/05(Sun.)
電車に乗り毎朝学校へと向かう。
別に体調が悪いわけでもないのだが
なんだか今日は朝から勉強するという気分でもなかった。

マジメに全ての授業に出席するよりも、
放課後、自分で自習する時間のほうが大切だと
思っているので、学校をサボることに特にためらいもなかった。

学校に向かうにはまず大阪駅で降りて
そこで地下鉄に乗り換えるのだが、
今日はその乗換駅で降りてゲームセンターに向かった。
このゲームセンターも時々通う私のお気に入りの場所である。

駅から五、六分歩いた所に複合店が連ねており、その一番奥の方に
主に私が好むようなお店が多くあった。
ゲームセンターも一件ではなかったが、
店長がお客と話しながらゲームをやっている、という
なんとも脱力感のある、とある一件がお気に入りで
そこでしか遊んだことがない。

十一時から開店で、今はまだシャッターが下りていた。

我が親しい悪友に捧ぐ。

彼は私をけしかけてくれた。
中学生なんてのは見栄ばっかりで、少しつつけば
わらわらと表にしたくないようなものが出てくる。
しかし、それを友人同士で見せ合える瞬間というのは
とても楽しかった。
刺激的であって、大げさに言えば、その時よりも楽しかった
時代は今のところまだ経験していない。

また同時に人が信用できなくなった時でもあった。
つまり、彼がそんな、とんでもないことを隠してるだなんて
思いもしなかったのだ。

彼はたしかに一度は私に秘密を見せることを躊躇ったが
私のしつこい頼みに見せてくれた。
人間とはそこまでも泥汚いものなのか。

人が信用できなくなった、と今書いたが、
しかし、彼ほど信用できない人間がいるわけはないだろう
という勝手な想像もしていた。
最近気づいたがそれは私の勘違いであった。
皆皆、彼と同じようなものなのだ。
彼は至って普通の、そこらの人間と同じであったし
そこらの人間は全く信用できない。

太宰治の「津軽」にある一文を思い出す。
つまり、人間ってのは信用ならないのだ。
騙されて、人は案外信用できないと気づく。

また「斜陽」から言えば
生きてる、ってことは結局そいつは何かズルをしてるんだ。

彼と付き合ってからの悪習慣は今でもなお続いている。
(だからこそ私はまだ割と元気に生活している。)

随分と彼を恨んでいたが、
しかし彼が教えてくれなくても
別の誰かが教えてくれただろう。
あるいは自分の察しがよければ、勝手に学んだだろう。
その方が良かったかもしれないが。

ゲームセンターの向かいにある本屋は店のスペースの7割が
成人向けの物に割いてある。十時からすでに開いているので
少し覗いて時間をつぶす事にする。

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