日記「芦」
あなたは褒めることにもエネルギーを使ってください。 -『短編小説より愛をこめて(阿刀田高・著)』より 力学 2010/09/14(Tue.)このテキストは前サイトが無事な内に移動させたもの。 //////////////////////// ==力学 ================================================ --保存量 ---------------------------------------------- vで動くmに力Fを加えるとv'になった。 加速度はa=F/m 微小時間⊿t秒だけ力が加わったとすれば v'=v+(F/m)・⊿t 両辺にmを掛けて mv' - mv = F・⊿t mvを運動量 Ftを力積と定義する。 「増加した運動量は加えられた力積に等しい」 2つの物体m1とm2が衝突した。 速度はそれぞれv1,v2から衝突後v1',v2'になった 与えられた力は作用・反作用の法則から m1に力Fが加わったならm2には-F加わる。 m1・v1 + F・⊿t = m1・v1' m2・v2 - F・⊿t = m2・v2' 2式を足すと m1v1+m2v2=m1v1'+m2v2' よって、運動量の合計は保存される。 --質量中心 --------------------------------------------- 2物体m1とm2の位置ベクトルをそれぞれr1,r2とする。 コレの重心を考える。 重心の質量はm1+m2で位置ベクトルは m1・r1 + m2・r2 rc = ────────── m1 + m2 この位置ベクトルを重み付き重心とも言う。 この式を時間tで微分すれば、 位置ベクトルrが速度ベクトルvになり、 m1・v1 + m2・v2 vc = ────────── m1 + m2 そして m1・v1 + m2・v2は外力が加わらなければ一定なので vcは一定。 また、両辺に(m1+m2)を掛ければ (m1+m2)vc = m1v1+m2v2 m1+m2を重心の質量と考えることができる。 --仕事 ------------------------------------------------ vで動くmにFが加わってv'になり、それまでに微小距離⊿r動いた とする。 mv'-mv = F⊿t ⇔ m(v'-v)/⊿t = F が成り立つので(運動量の節を参照) W = F⊿r = m(⊿r/⊿t)(v'-v) ⊿tが微小であることに注意して ⊿r/⊿t = (v'+v)/2 前後の速度の平均 代入して W = m(v'+v)(v'-v)/2 =(1/2)mv'^2 - (1/2)mv^2 加わった仕事だけ運動エネルギは増加する。 Wを仕事 Ek = 1/2mv^2を運動エネルギ と定義する。 因みにP=W/⊿tを仕事率という。 --位置エネルギー --------------------------------------- まず例として重力を取り上げる。 重力によって、物体mをhの高さまで持ち上げる仕事は -mgを0からhまでdxで積分して W = ∫[0~h]-mg・dx = -mgh 物体を持ち上げる方向と重力がかかる方向は逆である からWにはマイナスがついている。 「仕事の符号を変えたものを位置エネルギーとする。」 -W=mghを位置エネルギーEpと定義する。 バネが自然長からx伸びたときkxの力が逆向きにかかるから 自然長よりh伸ばす(縮ませる)のにかかる仕事は W = ∫[0~h]-kx・dx = -1/2kh^2 -W即ち1/2kh^2をバネによる位置エネルギーEdと定義する。 特にバネの場合は弾性力によるものなので 弾性エネルギーと呼ぶ場合もある。 --力学的エネルギ -------------------------------------- ある物体mには一定の力Fがかかっている。 今、物体が位置rにある時、Fによる位置エネルギーを U(r)で表す。 mに力fをさらに加えると r1にある時v1で動き、r2にある時v2で動いたとする。 Ekの増加はかかった仕事に等しいはずだから 1/2m(v2^2 - v1^2) = (F+f)(r2-r1) U(r2)-U(r1)=-F(r2-r1) だから(符号注意) これを代入して {1/2mv2^2 + U(r2)} = {1/2mv1^2 + U(r1)} + f(r2-r1) {Ek+Ep}を力学エネルギー定義する。 --反発係数 -------------------------------------------- 同一直線上を2つの物体m1,m2がそれぞれv1,v2で運動している。 速度は右向きに正、と揃えておく。 やがて衝突し、その後v1',v2'になったとする時、 v1-v2 e = - ───── v1'-v2 速度の差の比を取るが、 v1とv2の大小は衝突後変化するのでマイナスを付けて e≧0としている。一般にe≦1も満たしている。 e=0の時、完全非弾性衝突 e=1の時、(完全)弾性衝突 と呼ぶ。 衝突の前後で ・運動量の保存則 ・運動エネルギの保存 の2式を解くことで2変数v1',v2'の解が求まる。 大変なので計算はしない。で、次が大事。 運動エネルギの和を次のように変形する。 Ek = 1/2・m1・v1^2 + 1/2・m2・v2^2 = 1/2(m1+m2)・vc^2 + 1/2(m*)・(v1-v2)^2 vcは質量中心(質量中心の節を参照)の速度で vc=(m1v1+m2v2)/(m1+m2) 1/2(m1+m2)・vc^2は質量中心(重心)の運動エネルギで Ec並進運動エネルギーと言う。 m1v1+m2v2は一定だからEcも一定。衝突に関わらない。 m*は換算質量といい m* = m1・m2/(m1+m2) 1/2m*・(v1-v2)^2は相対速度|v1-v2|にのみ依存し Er相対運動エネルギーと言う。 (v1-v2)が衝突後-e倍になるので Erは衝突後e^2倍になる。 -m*についてもうちょいkwsk --------- Erについてm*はなにかの質量として 働いてるが実際どうだろう。 2物体m1,m2が衝突しm1にF,m2に-Fの力が 加わった。それぞれ加速度a1,a2とする。 m1a1 = F m2a2 = -F ∴a1-a2 = F/m1 + F/m2 = F/m* ⇔F = m*・(a1-a2) 運動方程式(F=ma)に当てはめてもm*は 質量として働いている。 ----------------------------------- ●例題 質量Mの台車が床の上にあり、台車の上には物体mがある。 mとMとの摩擦係数をμとする。 ある瞬間、mがMの上をvで動き、Mは停止していたとする。 mはMの上をxだけ進みMに対して止まった。 解)初め、相対エネルギErは Ec = 1/2(m*)・(v-0)^2 = (m*)・v^2/2 mがMに対して止まった時、Erはゼロだから Erは全て摩擦による仕事に変わったはずである。 摩擦力はμmgだから W = μmgx これが1/2(m*)・v^2に等しく、 x = (m*)・v^2/2μmg 但しm* = m・M/(m+M) // --質量中心系 ------------------------------------------- 位置ベクトルr1,r2にある2物体がv1,v2で動いてる。 この物体を質量中心から見たとき、 ・u1 =v1-vc ・u2 =v2-vc という速度で運動している。 運動量の和は m1・u1 + m2・u2 = (m1v1-m1vc)+(m2v2-m2vc) = m1v1+m2v2-(m1+m2)vc vc = (m1v1+m2v2)/(m1+m2) であることを思い出せば これはゼロであることが分かる。 もちろん質量中心系において、 一直線上でu1,u2で動く2物体が衝突した時、 衝突後の速度は? --円運動 ----------------------------------------------- 物体が点Oを中心に円を描いて運動している。 角速度 ω=dθ/dt 幾何学的関係から v = rω 速度vで運動していて⊿t後にv'で運動したとする。 ⊿v = v'-v = vω⊿t ∴a = ⊿v/⊿t = vω かかる力は F = ma = mvω これを向心力といい、常に中心を向いている。 /*** ベクトル⊿vが想像できない時は自分で図を書いてみると いいだろう。 ・点Oを中心とする半径rの円(物体の運動軌跡)を書く。 ・円上のある点に物体がある時のvベクトルを書く。 このベクトルは円に接するはず。 ・その点から⊿t秒後の点は、どこだろう。 ω⊿tの角度だけ進んだ所の円上の点となる。 ・その時のv'ベクトルを書く。やはりその点で円に接する。 ・vベクトルとv'ベクトルはどの程度ずれてるだろう。 試しにv'ベクトルを平行移動して 2つのベクトルの始点を揃える。 ・幾何的にvとv'の成す角度はω⊿t。 ⊿vはvの終点からv'の終点を繋いだベクトル。 このベクトルは半径vで角度ω⊿tの扇の弧と近似できる。 ***/ 円運動するmがある点でvで動いてるとき (円に対して)接線方向の加速度 ar = dv/dt =r・dω/dt 法線加速度 an = vω ●半径Rの円状の床、例えば大きな円柱を横に倒して その頂点Aにmの物体を静かに乗せると、しずかに転がり やがて床から離れた。床の円の中心をOとして物体の位置 を点Pとする角度∠AOP=θを成した時物体は床から離れるか。 解)適当なθについて 物体の 接線加速度をar 法線加速度をan 床からの垂直抗力N N=0となるのがギリギリ物体が床から離れるかどうかの状態。 接線向きと法線向きの運動方程式 m・ar = mg・sinθ m・an = mg・cosθ-N …① また円運動の性質から ar = dv/dt an = vω =rv^2 (= ω^2/r) …② 力学エネルギーから(失ったEp=Ek) mgR(1-cosθ) = 1/2・m・v^2 …③ ③からv^2が求まり②に代入することでanが求まり それを①に代入してNが求まる。 N=0となるθが求まる。 ●木かなんかで出来た直方体からまっすぐに 半径Rの円柱をくりだす。空いた円の穴の下にmをvで運動させ 円を上らせる。どこで床(壁?)から離れその後どういう運動 をするか。 解)略 --回転運動の運動方程式 -------------------------------- 点Oを中心にr離れたところをvで動く物体mにかかっている 力のモーメントは N = rF = rma = rm(dv/dt) = m・r^2(dω/dt) 今、m・r^2をIとする。このIを慣性モーメントと呼ぶ。 N = I・dω/dt これが回転運動における運動方程式。 -うわーい。比較表 --------------- +----------+------------+ | 直線運動 | 回転運動 | +- --------+- ---------+ |F=m・dv/dt | N=I・dω/dt | +==========+============+ | m | I | | F | N | | v | ω | | mv | Im(=L) | | 1/2mv^2 | 1/2Iω^2 | +----------+------------+ 角度θの床の上を半径rの円柱が転がる。 床との摩擦力をfとする。 速度vで転がってる時、次の3式が成立する。 ①斜面平行方向に dv/dt = r・dω/dt ②直線運動方程式 m・dv/dt = mg・sinθ-f ③回転運動方程式 N=rf = I・dω/dt ②からfが求まりそれを③に代入しdω/dtが求まり それを①に代入するとdv/dtが求まる。Iはmr^2。 t=0でv=0とすればv=at=t・dv/dt ●失われたEpとEkの和(直線と回転)は等しいか? 解)もちろん等しいです。計算してみてください。 --慣性モーメントIについてもう少しkwsk----------------- ○質量mの「一質点」がある点の周りを半径rの円周上 を回転運動する時の慣性モーメントI=mr^2 というのが定義。 ---------- ○同一円周上の半径rと半径Rの円周上を回転する 2質点mとMを併せた系のIを考える。 回転する速度ωが同じであるから。 N = rF + RF' = rma + RMa' = rm(r・dω/dt) + RM(R・dω/dt) = (mr^2 + MR^2)・dω/dt よって I=mr^2+MR^2 である。 ---------- ○同様にして幾つかの質点(質量m[i], 回転する円の半径r[i]) が同じ角速度で回転する系のIは I = Σm[i]r^2[i] である。 Iは回転軸からの距離rに依存するから、回転軸の取り方に よってIは変わる。一般に重心を通る軸の時Iは最小。 質点ではなくて連続したもの、つまり普通の立体なら Σが、∫になる。やってみる。 ---------- ○半径r、質量Mのリング状の物体のIを考える。回転軸はリング の中心を通り垂直とする。リングの太さは考えないでみる。 解)この物体をN個の微小部分に分ける。 一つの微小部分は質量dmの質点と見なせるから、その質点の "微小"慣性モーメントはdI=dmr^2 ∴I = ∫dI = ∫dmr^2 = Mr^2 ---------- ○半径R、高さh、質量Mの円柱について考える。回転軸は底面 の円の中心を通り垂直とする。 解)回転軸からキョリをrとする。rでの厚さdrの筒状の微小 物体に分ける。(図が無いとか不親切ですね) その微小物体の微小慣性モーメントはリング状であるのに注意 して、 dI = dm・r^2 微小物体の微小質量はrによって違うので注意が必要である。 この円柱の密度をρとしたら ρ= M/(π・R^2・h) これを使って dm = ρ(2πr・dr・h) よって I = ∫dI = ∫dm・r^2 = ∫2ρπhr^3・dr 展開して解くと I = (1/2)MR^2 やった!hが入ってないよ!hが増えればMが増えるから当然だね。 微小部分の区分方法を変えてみても面白い。 ---------- ○半径R、質量Mの球を考える。回転軸は球の中心を通る。 解)回転軸にx軸を置く。球の中心がx=0。 回転軸の垂直な向きに厚さdxで薄~く輪切りに区分する。 微小部分の微小慣性モーメントは円柱だから dI = dm・r^2/2 微小円柱の半径をrと勝手に置いたが r = √(R^2 - z^2) また微小質量は dm = ρ(πr^2・dz) ρはやっぱり密度で、 ρ = M/{(4/3)πR^3} で、ここまでの情報だけで、後は解けるハズ。 dzの積分は-R~+Rであることに注意すれば、 I = (2/5)MR^2 --単振動 ---------------------------------------------- 物体の位置を表す式は x = r・sin(ωt+α) xは半径rの円をy軸に平行な光を当てた時のx軸上の影の位置。 周期 T=2π/ω 周波数 ν=1/T 速度 v = dx/dt = ωr・cos(ωt+α) 加速度a = dv/dt = -ω^2r・sin(ωt+α) ・・・! a = -ω^2・y F = -mω^2・y キョリに比例する復元力(引力)が働いてる。 バネについてフックの法則により F = -kx これが単振動を起こすとき -k = -mω^2 ⇔ ω=√(k/m) ∴T = 2π√(m/k) ←ミカン(MiKan) m・(d^2x/dt^2) = -kx が単振動の運動方程式 --単振り子 -------------------------------------------- おもりmに長さlの紐をつけた振り子が鉛直方向に対して θを成す幅で振れる。θ<<1 (θは0以上で且つ1に比べて極め て小さい)とする。 おもりの水平向きの位置をxとする。一番下の位置をx=0 接線方向の運動方程式は m(d^2x/dt^2) = -mg・sinθ 今θ<<1なので sinθ=θと近似でき 弧の長さをx近似すれば θ=x/l を代入して m(d^2x/dt^2) = -mgx/l ⇔ d^2x/dt^2 = (g/l)x これは単振動の運動方程式と見ることができて x = sin(ωt+α) と表せる。 これを2回微分すれば d^2x/dt^2 = -ω^2sin(ωt+α) なので ω=√(g/l)であることが分かる。 T = 2π√(l/g) ←リンゴ(LinGo) ●なんか適当な形の物体、たとえば円柱が水平に 水に浮いている。重力と浮力がつりあってる状態 から物体をxだけ余計に沈めて手を離す。この後 物体は単振動を起こすわけだが周期とかを研究 してみよ。 水の密度をρとすると 浮力は物体によって押しのけられた水の質量と 考えれるので物体が水の中に体積V入ると ρVの力で物体は跳ね返る。 --単振動の力学エネルギ -------------------------------- 単振動における力学的エネルギーは保存されているだろうか? 解1) 単振動をする物体の位置をxとして x = Asin(ωt+a) ⇒v = ωAcos(ωt+a) 力学エネルギーは F=kxによる位置エネルギEpと運動エネルギEkの和 Ep = 1/2kx^2 = 1/2・k・A^2・sin^2(ωt+a) Ek = 1/2mv^2 = 1/2・m・ω^2・A^2・cos^2(ωt+a) ω=√(k/m) を代入してみると Ep + Ek = 1/2・k・A^2 で一定。 // 解2) 単振動の運動方程式 m(d^2x/dt^2) = -kx 両辺をv(=dx/dt)倍すると mv(d^2x/dt^2) = -kxv ⇔ mv(dv/dt) = -kx(dx/dt) 一般の微分法の話として xの関数fについて f^2をxで微分すると df^2/dx = 2f(df/dx) この式の(右辺)⇒(左辺)を当てはめる。 ⇔ 1/2mv^2 = -1/2kx^2 ⇔ 1/2mv^2 + 1/2kx^2 = 0(即ち一定) // --ベクトルで復習 -------------------------------------- まず少しベクトルの勉強 a = (a1, a2, a3)とすると da/dt = (da1/dt, da2/dt, da3/dt) …① 各々の成分を微分すればよい。 a,bはベクトル、λはスカラー(ベクトルではない)tの関数 d(a+b)/dt = da/dt + db/dt …② d(λ・a)/dt = (dλ/dt)a + λ(da/dt) …③ d(a・b)/dt = (da/dt)・b + a・(db/dt) …④ d(a×b)/dt = (da/dt)×b + a×(db/dt) …⑤ ●vで運動する物体について |v|が一定の時(等速直線運動や等速円運動など) v^2はtに関わらず一定なので d(v^2)/dt = 0 上の④から 2v・dv/dt = 0 dv/dtというのは加速度ベクトルaなので これを使うと v・a = 0 速度ベクトルと加速度ベクトルの内積がゼロ ⇔2つのベクトルは垂直 が示された。 ●物体mに力Fが加わりvで運動する F = m・dv/dt 両辺にvを内積で掛ける F・v = mv・dv/dt = 1/2 m・v^2 (力積)=(Ek) という式が示された。 ●角運動量について F = m・dv/dt 両辺に位置ベクトルrを外積で左から掛ける。 r×F = mr×dv/dt = d(mr×v)/dt (∵下の証明参考) -上の右辺の変換について --------- d(r×v)/dt = dr/dt×v + r×dv/dt = v×v + r×dv/dt = 0 + r×dv/dt = r×dv/dt --------------------------------- r×FはモーメントベクトルN mr×vを角運動量ベクトルLで表すと N = dL/dt L = mr×v (= Iω ∵円運動の節参照) r = (x, y, z) v = (v1,v2,0)とすると Lのz成分 Lz = m(x・v2-y・v1) ●面積速度 点Oを中心に適当な運動する物体mの位置を点Pで表す。 OPがt秒で掃くような面積をSとする。 Sの変化率 Ω=dS/dt を面積速度と呼ぶ。 Pの位置ベクトルをr その時の速度ベクトルをv とすると ⊿S = 1/2r×v⊿t ∴Ω=⊿S/⊿t = 1/2r×v = L/2m (L=mr×vだから) Lが一定なら面積速度は一定である。 L = Iω --万有引力 -------------------------------------------- 2物体m1とm2がrだけ離れている。 この二つの間には引力fが働いており m1・m2 f = G───── r^2 物体m2が地球(質量M、半径R)である場合この引力は 重力と呼ばれ、重力はmgのはずである。 物体m1の代わりにmを地球の表面に置いたとき、 mg = GmM/R^2 ∴重力加速度g = GM/R^2 (≒9.81274±0.00003) 物体mを位置r1からr2まで運ぶ時。 ⊿r = r2-r1とする。 重力がする仕事は W = -∫[r1~r2]GMm/r^2・dr = -GMm(1/r1 - 1/r2) 重力に対する仕事なのでWには負号がついている。 重力による位置エネルギーをUとした時、 UはWの符号を変えたものであるから(定義) U = GMm(1/r1 - 1/r2) r1を位置エネルギーの基準とし r2に物体の位置を代入することでr2にある物体の Epが求まる。 さて基準r1だが、r1=0(地球の中心)とするのはまずい。 都合のいいようにr1→∞(無限遠点)とすると 1/r1=0 とできて計算が楽になる為これを共通の基準とする。 rの位置にある物体の位置エネルギは mM Ep = -G ── r と表せる。 ●第一宇宙速度 地球(質量M、半径R)の表面すれすれを物体mが回るのに 必要な速度(地球上から水平に投げた物体mが落ちる事 なく一周して戻ってくる速度)はいくらか? ●第二宇宙速度 地上から真上に物体mを投げ落ちてこない速度(重力から 脱出する速度)はいくらあればよいか? ===Hint============= 遠心力(向心力)mvωと重力GmM/R^2が釣り合えばよい。 mvωはmv^2/R GmM/R^2はmg 物体が無限遠点に到着してもなお速度v>0、即ちEk>0 であればよい。無限遠点の時Ep=0なので、Ek+Ep>0で成立。 Ek+Epはいつも一定で当然初期の状態のEk+Epと等しい。 ==================== ===上二つの答え===== √gR √(2gR) ==================== --波 -------------------------------------------------- ======================================================= ==他に ================================================ --E=mc^2の話 ------------------------------------------ 質量2mの光の粒がx軸上を正の向きに速度cで運動している。 今、この粒が質量mを失った(=質量mになった)時 速度vでx軸上を正の向きに運動したとする。 運動量(質量*速度)の保存則によって mc = (m/2)v ∴v=2c 今質量を失う前後で運動エネルギーEkは mc^2から2mc^2に変化し、つまりmc^2増加したことになる。 因みにアインシュタインこれを 『質量 m[kg] がエネルギー mc^2[J] に変換された』と考えた。 ========================================================== = == == = = == == (c)Kero's World = ========================================================== //////////////////////// 最後微妙に嘘じゃないか?
コメ(0) | トラ(0)
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